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つだみつぐ
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novelistID. 35940
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ひとつだけやりのこしたこと

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【翌朝のわたしのさとみへのメール 2011年4月22日 8:21】

おはよう大好きなさとみ。

つださんからも過去の自分からも、飛び立って自由に生きるさとみ。
ケンちゃんともきっと、互いの自由を尊重したつきあいができる。

おめでとうさとみ。

ねえ、あのあと、つださん、泣かなかったよ。

6月には会えるし、電話もできるし、「一番の親友」って言ってくれたから。
それにわたしさとみの選択をとても納得したの。
何よりそれを自分の心とだけ相談して決めたこと、それがつださんには嬉しかったし。

つださん、大丈夫みたい。
これからもいっぱいお話ししようね。笑い声を聞かせて。

いままでもこれからも、つださんはさとみが大好きだから。

【さとみからの返信 2011年4月22日 13:01】

今朝のつださんのメールとてもうれしかった。

つださん、泣かないでくれてありがとう。

だから、私も泣かない。
本当は昨日まで何回も泣いたり、突然涙が出たりしていたんだよ。

自分が何でこんな気持ちになってしまったのか情けないのと、コントロールできない悔しさとか、つださんに申し訳ない、つださんがかわいそうとかいろんな気持ちが混ざって、すごく辛かった。

そうしているうちに、私のしていることはあいつと同じではないのか、と思いはじめてますます混乱して、その混乱につださんまで巻き込んでしまってごめんね。

どんな時も、つださんはちょっと離れて見守ってくれて、私の手を引っ張ることはなかったね。
今回も、最後まで私が自分で心の中を整理するのを見守ってくれていたね。
一番辛い立場にいる当事者だったのに。
本当にありがとう。

泣かないって言ったのに涙出てきちゃった。
でも、これは悲しい、苦しい涙じゃないから。
ありがとうの涙だから。

わたしはつださんのこと今でも大好きだなって思う。
好きって言葉にもっと種類があったらいいのにね。

あのね、つださんと私は終わったんじゃなくて、今までと違った形で新しく始まるって思ってていい?

他の人が聞いたらなんて身勝手なって言うかも知れないけど。

きっとつださんはいいよって言ってくれるよね。