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つだみつぐ
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novelistID. 35940
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ひとつだけやりのこしたこと

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夜のお散歩 2009年09月19日 21時05分
 


わ こんなに暗いんだ
 こんなの何年ぶりだろう

ってあなたがいうから

 お散歩、いこ

闇の中に踏み出そうとしたら

 やだ 怖い やっぱり無理

 だめだったらすぐ帰るからちょっとだけ

あなたはわたしの腕にしがみついて
ようやく歩き始めたね

熟知した道 道幅もでこぼこも
足の裏が覚えている

降るような虫の声に包まれて
一歩ずつ

ずいぶんたって
星明かりでごくわずかに
足もとが見えた

 ねえ 見えるよ 少し見える

短いキスをしたね

家の明かりがまぶしい

 わあ 面白かった

 ね 何も見えないと思っていても
 慣れてくれば見えるでしょ
 あと 一人で歩けない道でも
 二人なら歩けるでしょ

 ねえ
 
 なに

 また行こうね
 夜のお散歩