小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

痛いよ

INDEX|1ページ/5ページ|

次のページ
 

*「痛いよ」*



「ねぇ、昨夜は何してた?」
俺の質問に目を丸くして、一呼吸置くと彼はにっこりと笑った。

「友達と飲んでたよ」
「友達?俺の知ってる人?」
「お前の知らない人。高校時代の同級生」
「何で急に?あなたの学校は静岡でしょ?こっちで勤めてるの?」
「出張だって。たまに来るんだよ?その時は一緒に飲むの」
矢継ぎ早の質問にもにっこりと笑ってあなたは答える。

俺知ってるんだよ。見たもの。
優しく肩を抱く彼と嬉しそうに笑ってるあなたを。

まるで恋人みたいだった。
そのまま見ていられなくて帰ってしまったけど。
昔はそうだったんでしょう?
あなたの意地悪で優しい友達が教えてくれたよ。

好き同士なのに別れたって。
どっちにも未練があるからまたくっつくんじゃないかって。
未練があるのに彼の元を離れたって。

何でなの?
俺を捨てて元に戻るの?だから会ってたの?

俺が何にも知らないと思ってるの?
あなたが思ってるほど馬鹿でも間抜けでもないんだよ?

優しいあなたは、極力昔の話を避けるよね
俺に聞かせたくないんでしょ?
無理だよ。だってあなたが好きだもの。
だから俺は知りたい。あなたのことは何でも。

俺にとって辛い過去でもいい。
あなたのことをもっと教えて。
もっと俺の心を傷つけて。抉ったって構わないんだよ。

あなたのことが知りたくて、あなたをずっと見てるんだよ。

あなたの好きなものは何?嫌いなものは何?
あなたの好きな言葉は?曲は?花は?色は?
あなたの許せないものは何?
あなたの初恋は?
キスを教えたのは誰?
初めてのSEXは?

女とも寝たの?俺は何人目?

作品名:痛いよ 作家名:haruya