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赤いポルシェの女・・三人同時初体験

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 浴室は浴槽が二つありサウナも付いていた。彼らはリッチ!リッチ!と喜びながら身体を洗った。ふざけたSが泡だらけの一物を突き出した。
「オトコになるはずだったのに、可哀相、可哀相!」
 みるみるうちに一物は大きくなった。Sはそれを握って刀のように振り回した。ガキのする○○チャンバラである。一物をかざすS、一物で迎え撃つ二人、コンチクショウ!コンチクショウ!一物と一物が鈍い音でぶつかる。オトコになれなかった憂さ晴らしである。はしゃぎ声に女が声をかけた。
「えらく楽しそ~ね。」
 興奮したSが叫んだ。
「ちょっと、入って来ませんか?」
 まさか入ってくると思わなかった。ガラガラと引き戸が開き、何と!タオル一枚の女がニッコリ現れたのである。一物を握ったまま立ち尽くす三人。フフッ、可笑しそうに笑いながら女は湯に浸かった。艶然と湯船でくつろぐ女、唖然と立ちつくす彼ら、去年の露天風呂と同じではないか。あの時のように女は誘った。
「・・立ってないで、入ったらどう?」
 我に返った彼らは一物を押さえて浴槽に入った。かさんだ湯がドーッと溢れたが、三人の欲望も溢れんばかりであった。ここに人目はなく、タオル一枚の女がいる。男は三人、女は一人で抵抗できない。しかも、女はオトコにしてあげてもイイと言っている。絶好のチャンスではないか。欲望が猛り、喉が渇き、爆発寸前だった。突然、Sが憤怒した一物を握って叫んだ。
「コイツが、コイツが我慢できないんです!お願いします!」
 叫ぶのと突進するのは同時だった。顔を上げた女の目が妖しく光り、Sの一物を咥えた。どれくらい咥えていただろう。突然、ウーッとSが腰を突き上げた。女の口に体液がほとばしった。今度は待ち構えていた二人が突進した。さかりのついた猛犬さながら、彼らも爆発寸前である。
「お願いします!」
 直立不動の二人を見上げると、何と!女は交互に一物を咥え始めた。余りの淫猥さに、臨界に達していた彼らは一気に爆発した。ドクドクほとばしる二人の体液、女の口からしたたる白いそれ、妖しく口元を拭う女。三人は風呂場のタイルに転がり、湯から上がった女はシャワーを浴びた。
 水しぶきが女の火照った身体をたたく。弾ける水がうなじから乳房、乳房から腹部、腹部から太もも、足首へと流れる。女の色香が湯気のように、上気した身体からも、身体を洗う仕草からも立ちこめた。彼らの一物が再び激しく起立した。シャワーを浴び終えた女が言った。
「これが私の合格プレゼント。・・君たちはオトコになれたよね。」
 弾かれるように三人が飛び起きた。彼らの一物が血に飢えた槍のように女を囲んだ。血相を変えてSが訴えた。AもKも目が血走っている。
「まだ、オトコになってません!本当のオトコにして下さい!」
 女王然と振る舞っていた女が怯んだ。
「本当のオトコって、君たち、どうして欲しいの・・」
 言葉の終わらぬうちに、三人は凶暴な狼に変身した。一匹は背後から女のうなじに食らいついた。一匹は正面から上品な乳房に、もう一匹は柔らかな下腹部に食らいついた。女は狼に襲われた牝鹿さながら、ア~と小さく喘(あえ)いで倒れた。狼の屈強な腕が牝鹿の身体を押さえ、飢えた舌が柔らかな全身を舐め回す。首を反らして喘(あえ)ぐ牝鹿の表情が、苦悶から喜悦に変貌していく。
 三人からモラルも理性も吹っ飛んだ。若い彼らのエネルギーは止めどない。彼らは無抵抗の女を凌辱する加虐的な悦びに酔いしれた。その全能感、高揚感、絶対感、三人は代わる代わる何度も何度も犯し続けたのである。
 女の意識も自我も砕け散った。弄ばれるがまま官能の海を漂った。官能の海は時に激しく時に優しく、収縮と弛緩を繰り返す。収縮するときはギューと絶頂を極め、弛緩するときはスーッと奈落に落ちていく。この絶頂と奈落をどう表現すれば良いのだろう。ほとんど宇宙的な愉悦、死と紙一重の喜悦とでも言おうか。

 激しい渇きに女は目を覚ました。
 水差しを手にするとゴクゴクと飲み干した。冷たい水が臓腑に染みる。意識が覚醒し、身体が軽く、心が空っぽで、無重力の感覚である。
 未明の空が少しずつ明けていく。山麓は闇のなかにあり深い霧に包まれている。風がなく仄かな光がモノクロの世界を染めている。
 朝の光が山の端を輝かせ、風が木立を揺らす。霧が静かに流れ、小鳥がさえずり出した。夜の世界が終わり、朝の世界が始まろうとしている。
 明るみを増す空、陽光に染まる雲、うっすら芽吹く木々、冷気を含んだ風、小鳥たちのさえずり、このすがすがしさ、このみずみずしさは何だろう。
 解体した自分が世界の誕生に立ち会っているように感じた。