CHARLIE'S 23
「はい、はい・・・・今日から、あなたのママですよ〜。お名前は何がいいかな?たまには変わった名前がいいわねぇ〜」
「じゃあ、東洋的な名前とかにすれば?」
「東洋的?」
「うん・・・男の子みたいだからムサシとか・・・・」
「それも良いわね・・・よ〜く、考えましょうね〜フランク・・・この子は何と言う犬種なの?」
「ミニチュア・ダックスだよ。・・・アナ・・・神様からの授かり物も頂いたし・・・そろそろ帰ろうか」
「ええ・・・少し寒くなってきたわね・・・帰りましょう」
「チャーリーJr.ルイス・・・ラム・・・帰るぞ」
「ウウァン!!!」
「ワァン!!!」
「ウウォン!!!」
ルーズベルト一家は、新しい家族を迎え、リムジンに乗り込んだ。
SPがドアを恭しく閉める。
黒塗りのリムジンは静かに走り出した。
間もなく、ニューヨークにも春がやってくる。
そよ風に、セイヨウボダイジュの枝が優しく揺れた。
「ワォ〜〜〜〜ン!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・END.
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ