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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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CHARLIE'S 23

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「皆が団結することだ・・・ここ、ウエスト・サイドに捨て犬達を集めてくれ。昼間はダメだ、保健所の青い車が皆を捜している。昼間は身を隠して夜に行動だ。俺は、他を当たる。そして、時が来たらセントラルパークに集結だ。」
「その後は?」
「・・・今は未だ言えないが、考えがある。皆の力が必要だ。その時が来るまで頼むぞ、マイク!」
「ああ、命を賭けて戦ってやるぜ」
「そうだ・・・命を賭けろ。でなきゃ、この戦いは負ける。皆も、いいか!自由のためだ!・・・共に戦う勇気はあるか!遠吠えはするな!人間達にばれる。共に戦うものは・・・シッポを振れ!」

ワサワサと一斉にシッポが振られた。
興奮を抑えきれないポメラニアンが小さく吠え、皆に睨まれた。

「マイク・・・一気に大家族になったな」
「チャーリーJr.・・・本当は、何者なんだ?」
「言ったろう?・・・唯の父親だよ」
「不思議な犬だ・・・」
「ハチベェというミックスがいる。俊足だ。息子のルイスと友達なんだが・・・ハチベェに連絡係をやらせようと思う」
「どんな犬だ?」
「見れば直ぐにわかるよ。それに、皆の目的は一つ。もう、ウエスト・サイドには敵はいないだろう?」
「・・・そう言えば・・・そうだな・・・ウエスト・サイドに敵が居なくなった。皆、仲間だ。何だか世界が変わっちまったぜ」
「マイク・・・これから変えるんだよ。いままでのマイクは勘違いしていただけさ・・・本当に変わるのはこれからだ」
「うん・・・目が醒めたよ」

「パパっ!」
「ラム!?・・・ルイス・・・それに、ミウさんまで・・・」
「ごめんなさい・・・皆が、どうしても行くって聞かないものだから・・・来ちゃったわ」
「後で説明しようと思っていたけど・・・手間が省けたな・・・マイク、息子のルイスと娘のラム・・・それから・・・」
「ミウよ。セントラルパークに住んでいるわ・・・こっちは同居犬のゴン・・・それと、ご近所のアラン」
「マイクだ・・・ルイス、ラム・・・それに皆、宜しく頼むぜ。それにしても、お前らの親父はカッコいいな・・・何だか羨ましいぜ」
「へへっ・・・」
「ほんと・・・素敵なパパだわぁ〜」
「あの犬は・・・・」
「どうかしたの?アラン・・・・」
「うん・・・いや、気のせいだ・・・こんな所に居るはずがない・・・」
「何をブツブツ言っているの?可笑しなアラン」
「う〜〜ん・・・・はて・・・」

かくして、マンハッタン、ウエスト・サイドの夜は熱く更けていった。
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ