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ところてん
ところてん
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勇者「ああああ」の大冒険

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プロローグ
  

「どうして・・・こうなった?」
俺達は世界を魔王から救うために召喚された勇者・・・らしい
正直に言うと今でもまったく実感はない
だって,召喚のされかたがあれじゃあなぁ・・・
    
「うぃーす」
俺がいつも通り教室に入るといつも通り宮地 恭平(みやち きょうへい)が俺のいすに座って談笑していた
「よー,林」
そう,俺の名前は林 良太郎(はやし りょうたろう)
とある中学校の三年生でそろそろ受験だなと思いつつも友達とまったりと遊んだりしている
・・・あれ?なんで俺,自己紹介とかしてんだ?
「そういえばよ,今日は転校生くるらしいぜ」
「へー」
「なんだよ,興味なさそうだな」
「まぁな,俺にはあんまり関係なそうだしな」
「あのなー」
そこでチャイムが鳴り先生が入ってきた
「おはよう,皆」
「おはようございます,先生」 
一番早く返事をしたのは先生のご機嫌取りに熱心な沼池だ
「今日も元気がいいな,ところで今日は転校生がくるぞ」
「おー!!」
「じゃあ,森田君入ってきなさい」
この情報はあんまり知られていないらしく,みんなが森田と呼ばれた転校生に注目する
「どうも初めまして,森田浩揮(もりた ひろき)です。みなさんよろしくお願いします」
森田はとても無難な挨拶をして先生に言われた席に歩いていく・・・俺の隣かよ・・
彼は休み時間,律義に周りの奴等に挨拶をしていく
「林君,よろしくね」
「?・・・俺,お前に名前なんか言ったか?」
そのとき森田は僅かながら動揺したように見えた
「お前・・どうして俺の名前を知っている?言え!」
「い,いや・・・先生に教えてもらったんだよ」
「たかだか十五分だぞ,そんな事出来る訳ないだろ!」
森田の態度に俺はおもわず声を荒げてしまった
「ちょっと林,森田君困ってるじゃない」
俺の問答をききつけた沼池がでしゃばってくる
「なんだよ,てめぇには関係ないだろ」
「あら,私間違った事言ってる?」
こいつにさっきの会話を伝えても面倒くさくなるだけだな・・・
「ごめんな,森田」
「沼池,これでいいだろ」
「えぇ,いいわよ」
丁度チャイムが鳴って一時間目がはじまる
・・・結局今日は授業にまったく集中できなかった
とにかく,学校から帰った後も不機嫌で,親父からも珍しく心配されるぐらい不機嫌だった
今日の事が夢ならいいのにと俺は晩飯を食べてからすぐに寝た
その日は変な夢を見た,森田がでてきてこっちにおいでと手招きしているように見えたがよく分からなかった