Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)
この手だけは絶対に離さないと、未知流は心の中で強く誓った。
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この手を握った瞬間、あたしの物語は始まった。
本当の一歩を確かに踏み出せた気がする。
足りなかった他人と話すことへの『勇気』を教えてくれて、ネオには本当に感謝している。もし、この運命的な出会いがなければ、あたしはきっと、学校そのものを拒絶していたに違いないだろう。想像しただけでも恐ろしい。
ネオの支えもあり、あかりんこと舞永朱莉やクラスメイトとも仲良くなれた。一緒にいることで、言葉の力はすごいということに気づけた。話すことは、自分を知ってもらうことにつながるのだから。
だけど、『勇気』や『言葉の力』を発揮するために何より大事なことは、『行動』することはなんだと、今になって思う。
それはきっと、あたしとネオの音楽活動についても言えることだ。
作品名:Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2) 作家名:永山あゆむ