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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 痛い。

「……なんで、なんで分かってくれないのよ!?」

 甲高い女性の声にハッとする。

 ゆっくりと声の方へ、正面に顔を向ける。

 そこに佇んでいるのは、怒りと悲しみが混ざった形相で、涙ぐみながら自分を見つめる麻倉音緒。

「わたしは! 未知流が考えていることは、絶対にしないわ! そんなバカどもと一緒にしないでよ!」

 ネオは未知流に近づき、彼女の胸倉をギュッと掴む。

「あんたがこれまでどう過ごしたかは分んないけど、この数日間過ごしてハッキリと分かったことがあるわ!」

(言うな……)

 未知流がそう思っても、ネオの中にある腹の虫は、収まる気すらない。

「なんで自分の気持ちを伝えないのよ! わたしもあかりんから噂を訊いたけど、誤解が生まれる原因は、あんたのその態度じゃないの!? なんで、強がって、平気でいられるのよ! あんなに……淋しい顔をしているくせに……」

 ネオは体を震わせながら、俯く。