小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

INDEX|29ページ/62ページ|

次のページ前のページ
 

 未知流はすぐにしゃがむ。

「うわっと!」

 チンピラの体勢が崩れる。

 そこを見逃さずに、

「隙だらけなんだよ!」

 勢いよく立ち上がって、男の顎に強烈なアッパーカット!

「ぐはあぁぁっ!」

 弧を描くように宙に浮き、バタッと倒れる。

「……ふう」

 未知流は一息つき、額の汗を拭う。

 彼女の周囲には、方位磁石を表しているかのように、チンピラたちが苦悶の表情を浮かべ、のたうち回り、気絶しているものが西側に一名。

「……」

 彼女のあまりの強さに、ヤンキーは口を大きく開いて、身体をワナワナと震わせて驚愕した。それは後ろから見ていたネオも例外ではない。

 こんなに強いなんて……思わず両手で口をふさぐ。

 そして、歩道橋に佇んでいるギャラリー、もとい、帰宅部の学生たちも未知流がチンピラどもを撃退する度に「おお……」とか「すご……」とか、ボクシングを客席で見ているかのように、どよめきが起こった。まったく、口を動かせるなら足も動かせと、ネオは思う。