〜アルティナ編〜第1話
霊樹の下で婚姻?の誓いを果たしたアルティナとレイジ。あれから、3日ほどの月日が流れた。
今では人間やその他の種族で賑わうようになったフォンティーナのある酒場ではそれ以上の盛り上がりをみせていた。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
驚いたような声が酒場全体へと響く。その声の主というのは、、、、
「ちょっと、カノン静かにしなさい。みっともない…」
レイジの実の姉であり、一度このエンディオスを救ったカイトと行動を共にしていた。別名『炎の心を持つ女勇者』の名前にあったような熱い魂を持っている少女である。
それを凛と叱るのは、エンディオスとは違い異世界エルデと言う場所でレイジ、カノンの通っている学校の教諭であり剣道部の顧問であるサクヤだった。
だがそれは肩書きにすぎなく、本当の正体は世界の闇と光のバランスを均等にする巫女らしいが、詳しくはレイジ含めて詳しくは知らない。なぜかリンリンは知っているような素振りを見せるが……
「だ、だだだだだだ、だって、あのヘタレ、糞生意気で、私がいなきゃ何もできないレイジに彼女ですよ!?」
どういうふうに見られてるんだ、と落ち込むレイジ。だが自分のポジティブな思考がすぐに立直させる。
「姉ちゃん、それは少し言い過ぎな気がするぜ?それに俺とアルティナはけっこンモガガガ!???」
何かを言いかけたとき、隣にいたアルティナがレイジの口を塞ぐ。顔を真っ赤にしまるで熟されたりんごのようだ。
「あぶでぇな、ぐるじい、ぎびでびばい!!(アルティナ、苦しい、息できない!!)」
その声に気づくことなくアルティナの口封じ(窒息技)はさっきよりきつくなる。
(やばい!本当にやばい。このままじゃアルティナとあんなことやこんなことをする前に死んでしまう!!)
いかがわしい事を考えている場合じゃないのに苦しい中何か嬉しいこととか考えなきゃダメだ、という思考が働き違うことを考えてしまうレイジ。
(あれ?なんか少しずつ視界が遠くなっていくような?あれでもこれ気持ちいいかも。アルティナの胸あたってるし、何かいい匂いがすげぇただよってる……)
薄れゆく意識の中、レイジは至福と時を体験出来たのだった。
「アルティナ…?!そろそろ離さないとあなたの大事なフィアンセ様があちらの世界に旅立ってしまうわよ…!」
レイジの様子に気づいたアルティナの姉でありフォンティーナの王であるラナはアルティナを止めに入る。
「え?あちらの世界?ってレイジ!?どうして顔青ざめてるの?レイジ起きて!レイジ!」
「アルティナ、悪いけどそれやったのあなたよ?」
ラナは苦笑しながら今の現象を説明する。それを聞くとアルティナの顔はみるみる青ざめていく。さっきまで熟したりんごだったが、今はブルーベリーの様に青い。
「レイジ、レイジ!ごめんなさい!お願い起きて!」
といい叫び体をガタガタ揺らす。アルティナはレイジの胸に顔をあて心臓が動いているか確かめる。少しだけ顔色が戻る。どうやら心臓は動いてるようだ。
「ゲホッ!ゲホッゲホッ!」
安堵の息をアルティナがもらした瞬間、レイジがむせたように息を吹き返す。
「レイジ?レイジ!大丈夫!?どこも苦しくない!?」
アルティナは誰よりもレイジの傍に駆け寄り状態の確認する。
「あれ?俺なんでこんなに苦しかったんだろう?何か意識が遠のくとき何か柔らかい感触といい匂いがしたような……??」
何が起きたか覚えていないようだ。
「ちょっと、頭に強い衝撃がきただけよ。べ、別に貴方が心配だから近寄ったんじゃないんだからね!」
いつものツンデレ全開で言い訳を作るがレイジ以外の人にもそれが言い訳であり本音は分かっているのだ。
「??そうかぁ?まぁいいや……」
そして何事もなかったように席につきパーティが始まる。
レイジとアルティナに質問が多く飛び交い食事どころではなかった。
そこである人が、『どこで告白されたんだ?』と質問してきた。
フォンティーナの霊樹。そこの下で告白したものは婚姻の誓いを果たす、というのがエルフの掟らしい。
「ん?まぁ霊樹のしただったかな…?」
さっき頭を打ったせいか記憶が少し曖昧になっている。その横ではさっきのようにアルティナは熟されたりんごのような顔をしている。
「え?確か霊樹の下で告白って……?」
フォンティーナ出身であり王であるラナが疑問に思う。すぐ答えが分かったのか、ラナはニヤニヤと笑みを浮かべアルティナを見る。
それに気づいたのか今以上に顔を真っ赤にして顔をそらす。
「それって、告白というより婚姻の誓いじゃない…♪」
ラナは嬉しそうにネタばらしする。その喜びは自分の妹に素敵な婿ができたからなのだろうか。それともそれを知ったみんながアルティナ達に質問をするのが楽しみだからなのか、それは謎だった。
「えええええええええええええええええええええええええええ…!!!!!!」
その場にいた全員が大声をあげる。レイジもあの出来事を思い出し顔を少し赤らめる。アルティナはもうショート寸前だった。
それから、リックやアミルなどに『どうして好きになったの?』や『なんでこんな男を?』などを聞かれていたがアルティナは答えることはできなかったが、かわりにレイジが『お互い好きでいたんだよ…///』と答えた。
その場にいた女子、主にエルミナ、ローゼリンデなどが顔を赤くしていた。
そしてその質問&婚約パーティは夜の深夜まで続いた。
◇ ◇ ◇
外は暗く、月の光がフォンティーナ全体を淡い光で照らしており幻想的な空間を作っている。
少し肌寒いがにわかに春が訪れているのか、温かさを感じる。
「ハァ……」
月の光をあび、その姿は妖精のような美しさをだしている少女が霊樹の下にいた。
「どうしたんだ、アルティナ……?」
アルティナの後ろから男の声が聞こえる。
「レ、レイジ!?どうしてここに、さっきまで寝ていたのに……」
驚きを隠せずうろたえるエルティナ。その姿を見て少し微笑むレイジ。
「いや、アルティナが近くにいなかったから…」
「みんなは……?」
アルティナはレイジの奥の酒場を見ながら問いかける。
「寝てるよ。あれだけ質問して酒を飲んで食べたんだ。眠くなるよ…」
そう言うとそのことを思い出したのかアルティナは顔を赤くする。
「ははっ……」
「どうして笑うの……?」
レイジが笑ったのが気に入らなかったのか問いかけるアルティナ。
「いやさ、アルティナってやっぱ可愛いなって思って……」
「なっ!?」
さっき以上に顔が赤くなる。まともに顔が見れないのかうつむくアルティナ。
「レ、レイジも、、、そのカッコ、、、いいよ?」
上目遣いでレイジを見るアルティナ。それにドキッとしたのか顔を赤くするレイジ。
「あ、ありがとう。そうだ、アルティナちょっと来て……」
なんだろう、とアルティナは近寄ろうとする。辺は暗いため足元は見えない状態だった。
「キャッ!!」
今では人間やその他の種族で賑わうようになったフォンティーナのある酒場ではそれ以上の盛り上がりをみせていた。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
驚いたような声が酒場全体へと響く。その声の主というのは、、、、
「ちょっと、カノン静かにしなさい。みっともない…」
レイジの実の姉であり、一度このエンディオスを救ったカイトと行動を共にしていた。別名『炎の心を持つ女勇者』の名前にあったような熱い魂を持っている少女である。
それを凛と叱るのは、エンディオスとは違い異世界エルデと言う場所でレイジ、カノンの通っている学校の教諭であり剣道部の顧問であるサクヤだった。
だがそれは肩書きにすぎなく、本当の正体は世界の闇と光のバランスを均等にする巫女らしいが、詳しくはレイジ含めて詳しくは知らない。なぜかリンリンは知っているような素振りを見せるが……
「だ、だだだだだだ、だって、あのヘタレ、糞生意気で、私がいなきゃ何もできないレイジに彼女ですよ!?」
どういうふうに見られてるんだ、と落ち込むレイジ。だが自分のポジティブな思考がすぐに立直させる。
「姉ちゃん、それは少し言い過ぎな気がするぜ?それに俺とアルティナはけっこンモガガガ!???」
何かを言いかけたとき、隣にいたアルティナがレイジの口を塞ぐ。顔を真っ赤にしまるで熟されたりんごのようだ。
「あぶでぇな、ぐるじい、ぎびでびばい!!(アルティナ、苦しい、息できない!!)」
その声に気づくことなくアルティナの口封じ(窒息技)はさっきよりきつくなる。
(やばい!本当にやばい。このままじゃアルティナとあんなことやこんなことをする前に死んでしまう!!)
いかがわしい事を考えている場合じゃないのに苦しい中何か嬉しいこととか考えなきゃダメだ、という思考が働き違うことを考えてしまうレイジ。
(あれ?なんか少しずつ視界が遠くなっていくような?あれでもこれ気持ちいいかも。アルティナの胸あたってるし、何かいい匂いがすげぇただよってる……)
薄れゆく意識の中、レイジは至福と時を体験出来たのだった。
「アルティナ…?!そろそろ離さないとあなたの大事なフィアンセ様があちらの世界に旅立ってしまうわよ…!」
レイジの様子に気づいたアルティナの姉でありフォンティーナの王であるラナはアルティナを止めに入る。
「え?あちらの世界?ってレイジ!?どうして顔青ざめてるの?レイジ起きて!レイジ!」
「アルティナ、悪いけどそれやったのあなたよ?」
ラナは苦笑しながら今の現象を説明する。それを聞くとアルティナの顔はみるみる青ざめていく。さっきまで熟したりんごだったが、今はブルーベリーの様に青い。
「レイジ、レイジ!ごめんなさい!お願い起きて!」
といい叫び体をガタガタ揺らす。アルティナはレイジの胸に顔をあて心臓が動いているか確かめる。少しだけ顔色が戻る。どうやら心臓は動いてるようだ。
「ゲホッ!ゲホッゲホッ!」
安堵の息をアルティナがもらした瞬間、レイジがむせたように息を吹き返す。
「レイジ?レイジ!大丈夫!?どこも苦しくない!?」
アルティナは誰よりもレイジの傍に駆け寄り状態の確認する。
「あれ?俺なんでこんなに苦しかったんだろう?何か意識が遠のくとき何か柔らかい感触といい匂いがしたような……??」
何が起きたか覚えていないようだ。
「ちょっと、頭に強い衝撃がきただけよ。べ、別に貴方が心配だから近寄ったんじゃないんだからね!」
いつものツンデレ全開で言い訳を作るがレイジ以外の人にもそれが言い訳であり本音は分かっているのだ。
「??そうかぁ?まぁいいや……」
そして何事もなかったように席につきパーティが始まる。
レイジとアルティナに質問が多く飛び交い食事どころではなかった。
そこである人が、『どこで告白されたんだ?』と質問してきた。
フォンティーナの霊樹。そこの下で告白したものは婚姻の誓いを果たす、というのがエルフの掟らしい。
「ん?まぁ霊樹のしただったかな…?」
さっき頭を打ったせいか記憶が少し曖昧になっている。その横ではさっきのようにアルティナは熟されたりんごのような顔をしている。
「え?確か霊樹の下で告白って……?」
フォンティーナ出身であり王であるラナが疑問に思う。すぐ答えが分かったのか、ラナはニヤニヤと笑みを浮かべアルティナを見る。
それに気づいたのか今以上に顔を真っ赤にして顔をそらす。
「それって、告白というより婚姻の誓いじゃない…♪」
ラナは嬉しそうにネタばらしする。その喜びは自分の妹に素敵な婿ができたからなのだろうか。それともそれを知ったみんながアルティナ達に質問をするのが楽しみだからなのか、それは謎だった。
「えええええええええええええええええええええええええええ…!!!!!!」
その場にいた全員が大声をあげる。レイジもあの出来事を思い出し顔を少し赤らめる。アルティナはもうショート寸前だった。
それから、リックやアミルなどに『どうして好きになったの?』や『なんでこんな男を?』などを聞かれていたがアルティナは答えることはできなかったが、かわりにレイジが『お互い好きでいたんだよ…///』と答えた。
その場にいた女子、主にエルミナ、ローゼリンデなどが顔を赤くしていた。
そしてその質問&婚約パーティは夜の深夜まで続いた。
◇ ◇ ◇
外は暗く、月の光がフォンティーナ全体を淡い光で照らしており幻想的な空間を作っている。
少し肌寒いがにわかに春が訪れているのか、温かさを感じる。
「ハァ……」
月の光をあび、その姿は妖精のような美しさをだしている少女が霊樹の下にいた。
「どうしたんだ、アルティナ……?」
アルティナの後ろから男の声が聞こえる。
「レ、レイジ!?どうしてここに、さっきまで寝ていたのに……」
驚きを隠せずうろたえるエルティナ。その姿を見て少し微笑むレイジ。
「いや、アルティナが近くにいなかったから…」
「みんなは……?」
アルティナはレイジの奥の酒場を見ながら問いかける。
「寝てるよ。あれだけ質問して酒を飲んで食べたんだ。眠くなるよ…」
そう言うとそのことを思い出したのかアルティナは顔を赤くする。
「ははっ……」
「どうして笑うの……?」
レイジが笑ったのが気に入らなかったのか問いかけるアルティナ。
「いやさ、アルティナってやっぱ可愛いなって思って……」
「なっ!?」
さっき以上に顔が赤くなる。まともに顔が見れないのかうつむくアルティナ。
「レ、レイジも、、、そのカッコ、、、いいよ?」
上目遣いでレイジを見るアルティナ。それにドキッとしたのか顔を赤くするレイジ。
「あ、ありがとう。そうだ、アルティナちょっと来て……」
なんだろう、とアルティナは近寄ろうとする。辺は暗いため足元は見えない状態だった。
「キャッ!!」
作品名:〜アルティナ編〜第1話 作家名:零零