Thank you , a Wonder Land
だが、ただの夢ではないのだろう。幼き日と同じ夢。だけど全く同じではない。わたし自身が成長していたからだと思っているが、実際どうなのかは、わたしにも分からない。
だから勝手に、「実家の芝生で夢を見ると、あの世界に行くことができる」と解釈させてもらっているわけだ。
――あの後も、しばらくはあの世界を忘れていた。だが、ふとした拍子に、彼らを思い浮かべ、思い出すことがあった。それだけわたしは彼らに魅入られ、あの世界を好いているんだと思う。
……さて、これでわたしの昔話はおしまいだ。
最後にこの言葉を遺して、閉幕としようじゃないか。
「Thank you , a Wonder Land」
End
作品名:Thank you , a Wonder Land 作家名:テイル