Choice ~チョイス・その2~
殺されても、別にいい。私は死にたいんだから。
私は、ダニエルさんにノコギリを渡した。そのままダニエルさんは、私の鎖を切り始めた。本当に殺す気は無いらしい。今この瞬間は、私を殺す大チャンスだ。でも、私は殺されていない。
私は、ここから出て死ぬことになるのだろうか?
それとも、このまま飢え死にするの?
「駄目だ。切れない。」
鎖は切れなかった。
「すまない。」
飢え死するのかも。
「いいんです。問題ありません。」
「何言ってる。問題大ありだろ。」
と、カイル。
「ところであんたら、ここに連れてこられた経緯とかいろいろ手がかりになりそうな事を思いだしたか?」
「いいえ。あなたは思いだしたの?」
「あぁ、大体だけど。」
「カイル、聞かせてくれないか?何かわかるかもしれん。」
「わかった。」
カイルは体育座りになって姿勢を整える。
そして、話し始めた。
Am3:35
エマ
作品名:Choice ~チョイス・その2~ 作家名:Sami Sammy