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「鎮魂」を書くに当たって

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あの日。



私は、自宅で仕事をしていました。
宮城県沖地震、阪神大震災と、二つの大きな地震を経験した私には、
その揺れ自体が異常でした。

実際、どのくらい揺れたのか、計ってないので分かりません。
かなりオーバーですが、世界の終わりとは、こんな感じだろうと思いました。


妹のおなかには、姪っ子がいました。
当時は、性別なんぞ分かりはしません。
本人が、生まれてのお楽しみだといって聞かなかったせいもあります。

30過ぎても、おねーちゃん、おねーちゃんと甘えん坊の妹が、
しっかりとおなかを守り
「大丈夫。大丈夫。大丈夫だよ」
と、何度もなんども言い聞かせるようにつぶやいていたのが、目に焼きついて離れません。
「母」って、こういうことか。

 当然、私は「姉」ですので、ストーブが踊るぐらいの揺れの中、毛布とをとりに、家に戻りました。
 この子を、この子達を守るのは、今は、私しかいないのです。

作品名:「鎮魂」を書くに当たって 作家名:紅絹