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檀上 香代子
檀上 香代子
novelistID. 31673
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魔法使いの弟子ピンキー

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     これ、お前は、今から掃除をやるのだ。いいな、掃除だ。

     わかったか? 

人 形  お そ う じ。

ピンキー そうだ。(箒を人形に渡す)

人 形   (人形、箒を肩に担いで)お掃除、お掃除(ピンキーの後ろ

     からついていく)

  ピンキーが振り向くと、人形もむきを変え、箒がピンキーに当たりそう
  になる。

人 形  お掃除。お掃除。

ピンキー そうじゃない。(箒を取って)こうするのだ。

人 形  (人形、言われたとおりにはきはじめる。)こうするのだ、

     お掃除、お掃除。(いいながら、掃くが、椅子に座って眠るピンキ

     ーの机にぶつかり、そのまま、箒を動かす。)

  机のものが落ち、ピンキー起きる。向きかえを教えて、又眠る。

人 形  お掃除、お掃除 〔下手の机の前で、むき変えたとき、時計にぶつ

     かり、時計、めざめる。〕

時 計  チクタク、チクタク ボーンボーン(いいながら、ピンキーのとこ

     ろへ)お早う、 お早う 時間だよ。

  ピンキー 驚いて、飛び起きる。 舞台上下に覗いている小鹿。時計を元
  に位置に戻そうとするが、大きくて動かせない。(騒ぎの音楽) 人形、
  時計勝手な方向に動くので

小鹿A  面白そう、僕達も入れてもらおう。

小鹿BCD オッケイ!いこう、いこう。

  小鹿達、舞台に参入し、ダンス(コミカルな掃除ダンス)、
  時計、人形、ピンキーで大騒ぎ。其処へ、魔法使いが、帰ってくる。、

魔法使い これは! チャムラン、チャムリン、チャムランリン。

    (人形、時計 ストップモーション、ピンキー、慌ててかくれる。

     小鹿達逃げて舞台の上下へ)ピンキー! 身につかない魔法は使うな

     と、注意したはずだぞ。どうして!

ピンキー す、すいません。ごめんなさい。 机の上に本があったので、読んで

     いたら、動き出して‐‐‐もうしません。

魔法使い 遊びじゃないんだ、魔法は。本を出しっぱなしにしたわしも悪い。 

     しかし、これが、掃除だから良かったが、もし、火や水を使う物だっ

     たら、大変なことになるぞ。火事や大水になることになったらどうす

     るのだ? これからは、気をつけるのだ、わかったか。、修行の身で

     あることを、忘れるな、よいな。 

ピンキー はい。

魔法使い わかったら、自分で綺麗にかたずけなさい。

  (時計と人形を元の場所にもどし、奥に引っ込む)

ピンキー 〔かたずけはじめる〕ああ、最初から、おいらがやっていればよかった。

  静かにバックミュージックがながれ、ゆっくり照明が落ち暗転
    (大騒ぎの場面案  人形の箒が当たるたびに、生まれる本やカップ、
     など、品物を出すのもあり)



       四場 幕前

  舞台の明かり消えた幕前 上手から仲良く登場するピエロ

ノッポ  (客席に向かい)いかがでしたか?

チ ビ  いかが、(ノッポを見て、あわてて)どうでしたか?

ノッポ  お楽しみいただけたでしょうか。

チ ビ  たのしんだかあ、君達!(ノッポに軽く頭を叩かれる。)

ノッポ  このお話は、これでおしまいですが、またどこかでお会

     える日を楽しみに。

チ ビ  楽しみに。

二 人  それでは、皆さん、有難うございました。(深くお辞儀)

  
  案――明かりを入れて、出演者紹介、全員でお礼の言葉
  、