盟友シックス! -現実と幻想の狭間で-
エピローグ
私たちの戦いが終わってから6年
私たちは二十歳になりそれぞれの道を歩んでいた
山村と尾蔵はそれぞれプロサッカーチームに入り時々テレビで見ることもある
犬射は普通にサラリーマンになったらしい
来村ちゃんは大学に入り先生になる勉強をしている
私は… イラストレーターとしてデビューし、中学校と同じ町で一軒家を買ったの
何度も東京に来ないかって誘いの話はあったけどすべて断ってここに住み続けている
そんなある日のことだったわ…
「ふぅ…いい天気ね」
公園のベンチで空を見上げていると後ろからそっと目隠しをしてくる人がいたの
「ゴメン… こんなに時間かかっちゃった」
振り返ると6年の間に背が高くなり顔つきも少し変わったけどあの時と変わらない笑顔がそこにあったわ
「宮寺… 6年もどこ行ってたのよ?」
「本当にゴメン… でも聞いてほしいことがあるんだ」
宮寺がポケットから小さな箱を取り出す
「6年越しになっちゃったけど… ずっと好きだったんだ 結婚してほしい」
宮寺から突然のプロポーズ
「……わかった 私も好きだったの」
なぜか涙が止まらなかった
「宮寺…6年も待たせたんだからこれからはずっと一緒なんだからね…」
私は宮寺の胸に飛び込んだ…
the end
作品名:盟友シックス! -現実と幻想の狭間で- 作家名:ぺこ