紫色のバラの花
それを食べに小さなアリがバラの枝を走り回っていた。
紫色のバラは見ているだけでも気持ちが落ち着く。その香りも新鮮な気持ちを運んでくれる。
形が見えないものではあるが、見た事もない人の気持ち、文字もすがすがしさを運んでくれる。電話も姿が見えないからと神経を使って話す。
文字はもっと神経を使う。その文字はその方の姿を映し出す。
その方が少しづつ近づいて見える。それは楽しいものである。その楽しさが、明日を開けてくれる。明日はどんな言葉が来るだろうかと。
それは一輪のバラの花よりも美しいかもしれないと思う事がある。
バラには言葉が無い。ただ誰にでも平等に美しさを見せてくれる。
人の心は時には優しさばかりではない。でもそれは話し合えば良いことなのだ。
人の心に触れて居心地の良いのは幸せを感じる。
ぼくは、美しい花を維持するために消毒を始めた。
噴霧器の先に小さな虹が出来た。