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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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うこん桜の香り

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食事を済ませると、百合と西山は外に出た。
「その辺に下駄を脱いでみてください」
「どうしてですの、素足では冷たいわ」
「下駄を揃えてください」
百合は言われるままにした。
「こちらに歩いて来て下さい」
西山は波打ち際に立っていた。
こうしてこのまま海に入れば、足跡は1人しか付きません。
百合と西山はずっと波打ち際を歩いて来た。2人の足跡は波に消されてしまうのである。
心中したのか、殺されたのか、自殺なのか解りませんが、自殺する動機が無いのでしたら、後の残った2つのうちの1つです。
「気の弱い子でしたから・・・」
百合は言われるままに従いたくないと思った。
自殺と決めて諦めたことである、いまさら何かを探し出そうとしたところで何にもならない気がしていた。
作品名:うこん桜の香り 作家名:吉葉ひろし