「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十四話
「そう・・・私のところはどうなんだろう、考えたことも無いけどその時で違うよ。男の人はメンタルなところが繊細だから時間に出るんじゃないのかしら。
気持ちが高ぶっていると早かったり、余裕があるときは長かったりするようなことかしら」
「いつも夫は高ぶってるのかしら」
「ハハハ・・・あなたの事好きだからそうなのかも知れないよ。だったら、幸せじゃないの。愚痴っちゃダメよ」
「人のことだと思って簡単に言わないでよ。真面目に悩んでいるんだから」
「典子さん、そんな事でご主人を責めたら可哀そうよ。せっかく仲直りしてうまくやれているんだから。少しずつ話し合って解決すればいいのよ」
「少しずつ・・・訓練させるって言うこと?どんな方法で?」
「私に聞かないでよ。知らないから・・・映子さんは知っている?何かいい方法を」
「う~ん、私も知らないわ。それに好きだったら気にならないって思うけど、違うの?私は夫とでも彼とでも満足出来ないって感じたことは無いわ。二人でそういう時間があることが嬉しいし、十分に感じられるから」
「映子さんも幸せなのね。典子さんはきっと身体が強く反応するのよね私達以上に・・・仕方ないけどやっぱり話し合って解決するしかないと思うわ」
恵子はそうなだめた。
美紗子は黙っていた。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十四話 作家名:てっしゅう