「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十四話
60代になってからのセックスは若い頃のような情熱的で激しいものではなかったが、気持ちを繋ぐ最高のパフォーマンスであることには間違いなかった。
映子は在り来たりの日常生活を離れて彼と過ごす時間が女としての愉しみとなっていた。
恵子は出逢った彼との再婚に向けてゆっくりと時間を過ごしていた。
美紗子はすぐにでも一緒に暮らしたいと思っていたが、彼の娘と話し合う事でけじめをつけたいと願っていた。
典子は不仲になっていた夫との時間を取り戻した。
偶然に知り合った4人のそれぞれの恋愛は一年を経てそれぞれの形に終息しようとしていた。
そして楽しみにしていた奥飛騨への旅行はパートナーと一緒に8人で出かけることになった。名古屋駅に集合した恵子と美紗子と映子は荷物を持って新幹線の玄関口に迎えの典子を待っていた。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十四話 作家名:てっしゅう