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最後の孤島 第1話 『不思議な島』

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【少年】(1)



 夕方、オレは砂浜を散歩していた。地平線に沈もうとしている夕日が、広い海原を光り輝かせている。いつ見ても美しい……。
 今歩いている砂浜には、貝などの食べ物だけでなく、いろいろな物がある。いろいろな物というのは漂着物のことで、珍しい物をゲットできれば、友達に自慢できる!


 そんなとき、砂浜に人が流れついているのを見つけた。死体かと思い、おそるおそる近づいたが、どうやら生きているようで、安心した。

 その人は、オレと同い年ぐらいのアジア系の女の子で、仰向けのまま、ぼんやりとしていた。セーラー服を着た彼女は、なかなかの美少女で、胸がドキリとした。

 それはともかく、砂浜に流れついた生存者を見つけたのは、今回が初めてではない。この島では、よくあることなのだ。ただ、彼女は、よほど疲れているのか、少しも起き上がる様子は無かった。
 オレは始め、大人を呼ぼうかと思ったが、この島に来た人を「保護」するという大事なことを、初めて自分一人でやり遂げてみようと思った。

「君、大丈夫?」

 オレは勇気を振り絞って言う。ただ、言った後になってから、彼女は英語がわからないんじゃないかと思った。

「私は大丈夫です」

彼女は、英語でそう返事をしてくれた。だが、発せられた声はとても弱々しかった。死にそうではないが、疲れが相当溜まっているのだろう。


 そこでオレは、倒れたままの彼女を背負い、家まで連れていくことにした。母さんなら、彼女の疲労を解消する方法を教えてくれるだろう。
 彼女は別に太っているわけではなかったが、同じ年頃と体格ということで、少し重く感じる。

 彼女は恥ずかしそうに「No.」を弱々しく連発して、地面に下ろしてくれと言い出したけど、構わずに歩き続ける。