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てっしゅう
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「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十三話

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長いキスが終わろうとしたとき典子の乾いていた部分が仁志の指先で音を立てるように変わっていた。

「ああ、恥ずかしい・・・音が聞こえるから・・・」
「すごいよ、典子・・・こんなになるなんて・・・」

中に入ってきた仁志は久しぶりの感触にあっという間に果ててしまった。

「すまん・・・昔に戻ってしまった」

「いいのよ。しばらくじっとしてて・・・あなたのが・・・まだ感じるから」

「嬉しいよ典子。これからは頑張って悦ばせるようにするから」

「ほんと?嬉しい・・・あなたでよかった。私は大変な罪を犯すところだった。もう心配しないで・・・どこへも行かないから」

「俺も同じだよ。取り返しのつかないことをしなくて良かった」

「これからはずっとこうよね?」

「ああ、こうだよ」

「私ね、もっと感じたいって思うけど、あなたが愛してくれている気持ちの方が嬉しいの。どんなテクニックよりも好きって思ってくれるあなたの気持ちが最高のテクニックなの」

「言うね・・・典子の俺への気持ちに応えられるようにきっとするから、もう少し時間をくれ。お前を悲しませたりする事は無いから・・・安心しろ」

「うん、ありがとう。今は信じられる。仁志が信じられる」

この夜典子は美紗子や恵子が話していたように、好きな人の愛情が最大の満足であることをはっきりと知らされた。

肌を寄せ合って抱き合っているだけでも典子にはこの上ない幸せを感じられる時間になっていた。