学級崩壊の果てに~参観日に感じたこと~
今日は子どもたちの通う小学校の参観日でした。
今日が4~6年、明日が1年~3年なので、今日は6年の息子と4年の次女の参観日です。
次女は水泳参観だというので、夫にお願い-日焼けが怖いだなんて、
本音は口が裂けても言えない。。。
私は息子の方へ。世界の国々にいついてグループで調べた成果を
発表します。何と凛々しい我が息子!
と言いたいところですが、現実は聞こえないくらいの小さな声で発表。
還ってきた息子に、あれじゃ聞こえないよ、と言いました。
今の時代は、男の子より女の子の方が強いようで、一昨年、息子が
4年のときには俗に言う学級崩壊で、授業が成り立たないほど荒れました。
しかも4年の三つのクラス全部がそういう状態だったそうです。
夜に私たち保護者にも緊急の集合があるかで招集をかけられました。
もちろん、話しあいの内容は、クラスが荒れていることについて。
異例のことでした。
ひどいクラスは女子生徒に先生が注意したら、女の子が機関銃のように
しゃべって先生を攻撃して、若い新任の男の先生はとうとう泣き出したそうです。
それを見かねて職員室へ教室のインターフォンから電話して、助けを求め
たのは男子生徒。
また、今年の春に卒業した6年は卒業式ができるのかと危ぶまれたほど
荒れていたとか。。。それも原因は男の子より、女の子だったといいます。
あー、何かイヤな風潮ですよねぇ。
もちろん、全部が全部そうだとはいえないだろうけど、
男は男らしく、女は女らしくなんて考えてしまう私はもはや、古すぎ?
ちなみに、4年のときは荒れに荒れていた息子の学年は五年生になって、
別人か? というほどクラスがまとまって、6年の今では水を打ったように
静かにして先生の話を聞いています。クラスが生まれ変わるきっかけは、
子どもたち全員がはなしあって、これではいけないと決意した結果た゜と
といいます。
それが救いですね。
今日の参観でも本当に4年のときの騒々しさが嘘のようでした。
四年の時は先生の話を聞かないで私語は飛び交うし、
立って歩く子はいるし、果ては先生をからかったりの連続だったんです。
気の毒なのは4年のときの先生たち。。。一人は担任を外され、女の子
に泣かされたという若い先生はわずか1年で学校を去り、隣の小学校へ
移動しました。
私たちが子どもの頃は学校の先生と聞けば、一目置く存在でしたが、
今の子どもたちには、そうとばかりもいかないようです。
でも、それは何かというと我が子の不始末や家庭で親のしつけができて
いないことを学校の責任にしようとする私たち親のせいのような気も
するのは私だけでしょうか?
今、本当に教育について必要なのは勉強もむろんだけど、
自分以外の他者に対する思いやりをもつこと、
子どもの心に優しさを育むことだと思います。
でも、口でいうのは容易く、行うのは難しい。
でも、人間が他の動物と違うところは、その優しさがあるというところ。
つまり、生きていく上で必要な基本的な感情の一つが優しさだといえます。
心の渇いた時代に、どうやって子どもたちに優しさを教えていくか?
我が子たち含めて、今の子ども全体に求められていることだと思います。
作品名:学級崩壊の果てに~参観日に感じたこと~ 作家名:東 めぐみ