王道チートで何が悪い!!
王道の白い空間
俺は目を覚ますと真っ白でだだっ広い空間にいた。
「知らない天井だ」
まぁ天井すら無いんだが。
俺は体を起こし、辺りを見回す。
「やっぱりここは・・・・」
俺は首を後ろに回した瞬間、考える事をやめた。
そこには、
「マジでサーセンっしたァ!!」
全力で土下座をし、謝罪を述べている背中に白い翼の生えた女がいた。
「あー・・・・やっぱりアンタは神か」
「あ、いえ、自分天使のラファエルっす」
天使だった。
「え?神じゃないの?」
「神じゃいっす」
何かがっかりだ。
「っていうか、マジすんません」
「さっきから謝ってるけど、なんで謝ってんの?」
大体予想は付いているが一応聞いてみる。
「はいっす・・・・。実は、龍聖さん。あなたは・・・・・」
「死んでるんだろ?」
「はい。その通り死んで・・・・はぇ?」
ラファエルは驚きの表情を浮かべ、俺の顔を凝視する。
おいおい、そんなに見るなよ。感じt(ry
あ、ちなみに龍聖ってのは俺のことな?フルネームは龍ヶ谷龍聖(たつがやりゅうせい)だ。
「龍聖さん?なんでわかったっすか!?」
「ん?そんなのちょっと考えればわかるだろ?それに、この手の小説もよく読んでたからこの先の展開も解かる」
俺はゆらりと立ち上がる。そして、左手で顔を覆い隠し、右手の人差し指を未だに正座をしているラファエルに向け、言った。
「神の手違いにより俺が死んで、異世界に転生させてくれるって展開だろ!?」
「違うっす」
違ったようだ。(´・ω・)
「あ、でも転生するってのは合ってるっす」
転生はできるようだ。
作品名:王道チートで何が悪い!! 作家名:十六夜