「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十話
「典子さん!美紗子さん!ここよ」恵子の大きな声が聞こえた。
「恵子さん!映子さんも、お待たせ」
4人は手を握り合いながらまたの再会を喜んでいた。
「今日はねすごい話しがあるのよ。ねえ?美紗子さん」
「どうしたの?何かいいことでもあったの?」映子が美紗子をじっと見た。
「映子さん聞いてよ。美紗子さんったら同窓会で彼が出来ちゃったのよ」
「ほんと?」
「典子さんたらすぐ言っちゃうんだから・・・映子さん、恵子さん、そうなの」
「良かったじゃない。これで後は典子さんだけね・・・」
「あら映子さん言ってくれるわね。まあ、そうなんだけどちょっと焦ってきたかな。この際誰でもいいかって思っちゃう」
「いけませんよ典子さん、そんな気持ちになったら」恵子が心配そうに見た。
「恵子さん、大丈夫よ。最後に大物見つけるんだから」
「そうね、そういう気持ちなら・・・心配ないわ、きっと」映子は笑ってそう答えた。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十話 作家名:てっしゅう