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てっしゅう
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「セックスアンドザシックスティーズ」 第十九話

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60歳になって初体験をした美紗子は自分が初めてのことだとは思えないぐらいに大胆になれていた。
相手が剛史だったこともあったのだろうが、気持ちを許すと言う安心感が隠されていた性欲を刺激したのだろう。映子や恵子の想いが手に取るように解り始めていた。

「美紗子はすごく良かったよ・・・久しぶりに強く感じてしまったよ。我慢出来ずにゴメンな」

「ううん、十分よ。剛史のことたくさん感じられたから・・・嬉しかった」

「そうか、美紗子は優しいなあ。なあ、奥さんになってくれよ。すぐでなくていいから、娘にもちゃんと話すから」

「ええ?そんな急に・・・嬉しいけど、簡単な事じゃないのよ再婚って」

「解ってるよ。でももし娘が納得しなかったら、キミと二人で暮らすようにするから大丈夫だよ」

「そんな事、言ってはいけないわ。あなたにはとっても大切な娘さんとお孫さんなのよ」

「今は・・・美紗子が大切な人だって思ってるよ。まだまだこれから先、人生は長い。娘だって子供の手が離れたらやりたいことがあるだろうし、おれの事で妨げになることは避けたいよ。美紗子がいいというならおれに着いて来てくれないか?」

「剛史くん、少ししたら私を娘さんに紹介して・・・お気持ちを伺って、それから返事する。無理やりはいやなの」

「そうか。わかったそうしよう。おれから連絡するから待っててくれ」

「うん、ありがとう。剛史くんの気持ちとっても嬉しい・・・美紗子はこのままでもいいし、待てと言うならずっと待っているから」

「俺もお前の気持ちがとっても嬉しいよ」

一時間ぐらいして再び剛史は美紗子を求めた。二度目は激しくしないでゆっくりと長くつながっていることを心がけて二人の想いを強く、そしてしっかりと確かめ合う時間を過ごした。