更新日時:2012-06-16 13:10:28
投稿日時:2012-06-15 00:14:58
妖狐
著者の作品紹介
仲間数人でハイキング来たのだが、一人だけはぐれて道に迷ってしまった。低い山だと侮ったのがいけなかったのだろう。
うろうろと歩き回ってすっかり方角も見失った。生憎の曇り空で日の落ちるのさえ気がつかなかった。
そうこうするうちに足は棒の様になり歩く気力も萎えてしまった。
途方に暮れた私は道端に腰を下ろしすっかり暗闇に沈む遠くの山並みを眺めていた。
ふと気がつくと十歩かそこらの向こうで一匹の狐がすっくと立ち上がってこちらを見ていた――。
うろうろと歩き回ってすっかり方角も見失った。生憎の曇り空で日の落ちるのさえ気がつかなかった。
そうこうするうちに足は棒の様になり歩く気力も萎えてしまった。
途方に暮れた私は道端に腰を下ろしすっかり暗闇に沈む遠くの山並みを眺めていた。
ふと気がつくと十歩かそこらの向こうで一匹の狐がすっくと立ち上がってこちらを見ていた――。