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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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ぼくんちはおばけやしき

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 こうこうと輝く満月の明かりがいっそう明るくなったと思ったら、宇宙船がぼくんちの上にやってきて、静かに庭に降り立った。
「エリーがお世話になりました」
 宇宙船の船長さんは、りっぱなひげのかっぷくのいい初老の人で、流ちょうな日本語でお礼を言ったので、みんなびっくりした。
「いえいえ、こちらこそ」
 お父さんは握手しようと手を出したもの、相手が小さい人なので、あわててひっこめたんだ。
 エリーと別れを惜しんでいる間、エリーの乗ってきた小型の宇宙船はなかに運び込まれた。
「サヨナラ。ユウタ」
「さよなら、エリー。楽しかったよ」
「サヨナラ。ミナサン」
 こうしてエリーは宇宙の彼方へ帰って行った。
 ぼくたちはいつまでも見送った。

 こうしてぼくんちはお化け屋敷じゃなくなったんだ。