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「レイコの青春」 25~27

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 むろん陽子が関与する場面は多く、
山積みの書類や資料を前にして、陽子の奮闘が連日続きました。
やがて市役所からは、非公式ながら、

「当市では人口が急増しているという背景などもあり、
基準にあった保育園がつくられるなら、恐らく(県からも)
認可はされるだろう。」という、内示による反応が届きます。


ついに、土地購入の話が持ち上がりました。



「将来認可保育園になるために 必要な面積であること」
「安値であること」
などを条件に、市内の西部を探しているうちに、新市街地の北西部で、
259坪の土地が売りにでている事がわかりました。

 しかし、この土地は周囲の水田より更に 30センチも低いうえ、
相当の土盛りが必要であることが判明をします。
さらにこの土地へ通じるている道が狭すぎて、自動車が通れないため、
埋め立て工事が難航しそうなことや、水道管が遠いことなどの
悪条件などが重なりました。
しかし、ひと坪あたり35000円は、破格ともいえる安値です。


 「道路と水道などの不安はあるものの、
 認可に必要な200坪以上の土地を私たちが確保するには、
 この土地を買う以外に、方法はないのではないか。」


 「とりあえず、このチャンスを逃してはならないと思います。
 土地さえ確保できれば、後は何とでもなる。」


 「埋め立て用の自動車が無理ならば、
 リヤカーだって、土は運べる」


 という意見が大勢を占め、急きょ
労働金庫からの借り入れを受けて、土地の購入が決定をしました。