Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)
おめでたいやつだな、と未知流は思う。あと若干、自慢話っぽく喋るな! とも思う。そういうのが一番嫌いだからだ。
「で、未知流ちゃんはどんなことをやっているのかな~?」
みちる、ちゃん?
!
「な、何だよ、その呼び方は!?」
ネオの衝撃発言に未知流は思わずニコニコ顔のネオに、顔を赤く染めてグイッ! と顔を向ける。
何なんだよ、気安く下の名前で呼びやがって!
「え? だってわたしたち、フレンドリーな関係でしょ!?」
「い、いつからなんだよ……」
わけが分からない。仲良く喋ったこともないのに、どこをどう見たらそうなるんだよ。
「そりゃあ、入学式からだよ」
「そんなことあるかー!」
怒声だと思われないように、普段、台所での親の話につっこむように、未知流はネオの返答に真っ向から否定。
改めて、分からせる必要があるな。
(Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)につづく)
作品名:Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1) 作家名:永山あゆむ