小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

INDEX|47ページ/60ページ|

次のページ前のページ
 

「……」

 真剣な目つきで、ネオは睨み返してきたのだ。『あんたのこと、怖くないから』と、唯一の味方になろうとしている夕日のように強く輝いた瞳で。自分のことをすべて受け入れた上で。

 未知流はその瞳に逆に圧倒された。

 自分の味方になるっていうの? そんな希望を持ってもいいの?

 未知流は一瞬そう思う。が。

 ――そんなことはない。彼女があたしを洗脳しようとしているだけだ。所詮、うわべだけの態度だ。きっと、フレンドリーになった瞬間に皮を剥いで、あたしを退学へ追い込もうとしているんだ。

 すぐ我に返る。

 未知流は前髪で顔が隠れるように俯き、

「……これ以上、人と付き合うのはうんざりなんだ……あたしに関わらないでくれ」

 未知流はすぐさま机に置いてある鞄を右肩にかけ、机の間を通って教卓側のドアから廊下へと出て行った。

 先ほどの怒鳴り声の影響なのか、彼女が通るところに人はなし。みんな左右に避けてお通しする。抗うことのできない、エンプレス・ロードだ。

 その道を未知流は逃げるように進んでいった。