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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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それは、クラス編成にも影響している。確か、後者を基準にしているはずだ。未知流は数学Aをとったので、このクラスの学生全員、それを取っていることになる。

(右から三列目の前から三番目……か)

 どうやら、ちょうど教卓の前の列だ。眠ってしまうと確実に気づかれそうだ。そんな小言も無関係だが。自分は『授業を楽しむ』と決めたのだから。

 未知流は指定された座席にさっさと座り、机には右肩に担いでいた鞄をドサッと置き、クラスメイトになる学生たちに表情が分からないように、その上に顔を伏せて、チャイムが鳴るまで待つことにする。

 教室も廊下の騒がしさと比べて静かで、入学式の時間がくるまで未知流みたいに黙ったまま座って待機している者や、せわしなく顔をキョロキョロする者とか、初対面のクラスメイトに話しかけようか迷っている者だとか。初めてだらけの空間ではありがちな雰囲気となっていた。

 皆、不安や緊張でいっぱいなのだろう。

 そんな空間で一〇分が経過。

 キーンコーンカーンコーン……。

 ――ようやく始まるか。

 未知流がムクッと顔をあげた、その瞬間、

「あっかりーん!! はっやくぅ―――――っ!」