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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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 やっぱり、彼女は自分にとっての『ヒーロー』だ。

「みっちぃ、守りたいものって何?」

 ネオが訊ねる。

「ここ、だよ」

「ここ?」

 気分が少し晴れた。不安に駆られていた声音が、少しだけ元に戻った気がする。

「うん。あんたが『あの頃』からあたしを救ってくれて、そして今日までずっとこの場所で、自分の好きなことができて……一年のときに会ってなかったらきっと、友達もいないまま、小、中、高、心から学校を楽しめないまま、十代を過ごしていたと思う。きっと」

 彼女と会えたのは奇跡だったと、未知流は思う。

 『あの頃』の自分に、「もう苦しむ必要なんてないのよ」と、神様から与えられたのかもしれない。その御使いがネオだ。今の実緒のように、自分も影響を受けていたのだ。ネオ菌に。悪玉ではない、善玉菌に。

 だから、言いたい。

 自分の気持ちを。今までネオがそうだったように。

 こんな自分でもいいのかという、自信をつけるために。

「……あたしがこんなことを言うのは、今しかないと思うんだ。後から話したら、間に合わないと思うから。ネオのことをどう思っているのか、知ってほしい。『原点』から」