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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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 未知流はネオに顔を見せないように後ろを振り向き、3歩ほど前へ進む。

 これがせめてもの強がりだ。

 あたしのキャラは世話焼きで、泣かないキャラだから。それが誰もが知っている『長郷未知流』だ。

 だから、もし零れたときの保険として、こうあるべきだ。

 ネオは、プレハブ小屋の弓道場の方を見つめている未知流を、その場で佇んだまま見つめた。

「だから、今のうちに話しておきたいんだ……あたしの、気持ちを」

「え?」

 ネオは目を丸くする。

 未知流はこの先――卒業したあとのことを考えているのだろうか。

 そんなわけないじゃない!

「ちょ、ちょっと待って! わたしは、離れていたって、みっちぃのことは忘れないよ!?」

 張りのある声で伝えるネオ。

「ネオならそう答えると思ったよ」

 未知流はフッと微笑む。

 やっぱりネオは優しい。

「だけど、不安なんだ。みんな、前へと向かっている。『夢』のために。あたしはネオたちの背中をずっと見ているだけだ。『夢』も『目標』も何もなく、ただポツンと、鳥かごの中で飛べない鳥だ」