めぐり糸に結ばれし、わが人生
で過ごし、旅公演のある児童劇団では、バイトが難しくちょうど、
劇団内で他の劇団員のことでゴタツキがあり、自分に関わった事
ではないが、芝居に集中できない状態なので、この児童劇団を退
団した。その後、旅公演のない劇団、民芸から離れた伊藤さんと、
脚本家筑紫さんの立ち上げた鬼の演に参加。 筑紫さんのスタジ
オ公演作品、伊藤さんの演出(若者達)に出演、鬼の演の基礎訓
練のバレエ指導、一年後伊藤さんと筑紫さんの意見対立で、分裂。
両方から誘われたが、どちらにも行く気がなかったのと、この頃
童話を我が子のために書いたり、スタジオの生徒に舞踊作品を創
作することが楽しく、もう舞台に立つのはいいかなと思い始めて
いたので、女優業を辞め舞台活動から未練なく去ることが出来た。
それが息子が小学生になる1年前、娘誕生の1年前、なんか運命
的だ。六十代になって、スタジオが倒産し手放した。空白の時間
に偶然手にした北区ニュースで脚本ワークショップが目に入り、
受講した事から、演劇を楽しみたい想いが再燃、シニア劇団
に在籍して、趣味としての演劇を追求している。 もうすぐ70歳、
巡りの糸車は、まだ廻っている。
作品名:めぐり糸に結ばれし、わが人生 作家名:檀上 香代子