その時僕はこんなことを考えてた
返ってこないチャットを飛ばし続ける
『おはようございます』
『お疲れ様です』
『おやすみなさい』
返信は来ない
わかってる
私が一方的に認識しているだけだから
これは、一種のファンレター
それでも送れない言葉があるんです
『好きです』
貴方に送れない言葉
例え戯れでさえも文字にして届けられない
自分でも何故かわからないんですけどね
だから、一人でポツリと呟く
「好きです」
いつか貴方の目に留まればいいと思いながら
でもそんな日はこないと知っているから、私は安心して呟けるの
作品名:その時僕はこんなことを考えてた 作家名:ポウ