その時僕はこんなことを考えてた
まあるい身体が飛び跳ねる
ダメダメ待ってもう少し
空気を入れなきゃしぼんじゃう
コロコロころころ転がって
明日の朝はどこへ行こう
海辺で貝殻拾おうか
そうだね僕も付いてくよ
だからそろそろ眠りなさい
でも寝過さないでねいとしい子
大事なものがなくなっちゃう
寝過さないでね可愛い子
なくしたものはかえらない
落ちる落ちてく赤々と
燃える炎はこの心
君と僕との陽は落ちて
深いブルーに黒い闇
憎み憎まれ許すのね
ねえ心配しないでいとしい子
朝日が輝くその時は
心配しないでかわいい子
蹄の音はもう近い
声が聞こえる懐かしい
あの日途絶えた海の歌
ほらいつまで寝てるのいとしい子
ちょっと無防備すぎないかい?
いつまで寝てるのかわいい子
早く起きなきゃしずんじゃう
ああどうか泣かないでいとしい子
僕はどこにも行かないよ
どうか笑ってよかわいい子
憎み憎まれ許したら
愛し愛され笑おうよ
作品名:その時僕はこんなことを考えてた 作家名:ポウ