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でんでろ3
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novelistID. 23343
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いつか龍になる日まで

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「で、どうだった」
龍は自信満々で言った。
「面白かったわよ」
なぜか、ちょっと拗ねたように朱美は答えた。
「どうしたの?」
「またしても私の助言を無視してくれたわね」
「ああ、例の龍にしかできないことをやれってやつか」
「そのことなんやけど……」
田上が口を挟む。
「確かに、龍之介に初めて会ったとき、龍之介は形態模写をしとったが、俺は、龍之介が龍やからコンビを組もうと思った訳やない」
「じゃあ、なんで?」
「うーん、言ってまえば、勘、としか言いようがない。こいつは、オモロい。こいつとなら上手く行く。そんな気が、したんや」
「でも……」
「確かに、持ってる才能や能力を使わないのは、もったいないのかもしれん。でもな、道は誰かに強制されるもんやない。そう、あえて使わない、というのも、選択の自由の一つや」
「じゃあ、未来永劫使わないの?」
「いや、まあ、その辺は臨機応変に……」
「ええー? ちょっぴり感動しかけたのに……」
「それより、次の目標が決まったよ」
龍が嬉しそうに言った。
「『お笑いスターだ誕生だ』に再チャレンジだ! 1人より2人ってところを見せつけてやるぜ!」