小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

忘れていた風景

INDEX|52ページ/96ページ|

次のページ前のページ
 

 山はぎっしりと樹が生えているだけ。どこへ行っても個性が感じられない。美しい草原さえ、なかなか見当たらない。写真だけでは関東と関西の違いさえ希薄である。東北地方の街並みと、九州の街並みが殆ど変わらない印象だったりもする。
 午前十時から午後四時半まで眠った。窓が暗く見え、真夜中のような気がして中野は焦りを覚えた。
パソコンの電源を入れてから、また水割りのグラスを持ってきた。
「たくちゃんさんに伝言が2件届いています!」
開けてみると両方とも記憶にあるような、ないようなハンドルネームだ。
「山の写真に嬉しいコメントありがとうございました。良い一日をお過ごしください」
「お立ち寄りありがとう。また来てくださいね」
それぞれのマイページを訪問してから両方に対して返信した。
「素晴らしい写真でしたね。また感動的な写真をお願いします伝言ありがとうございました」
「明日も良い日でありますように伝言ありがとうございました」
マイページをクリックすると、
「たくちゃんさんにミニメールが1件届いています!」
 中野の鼓動が激しくなった。血圧が上がっているかも知れないと、彼は思った。
作品名:忘れていた風景 作家名:マナーモード