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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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さくら女子高校

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ミニスカート


6月になり、衣替えとなった。
セーラー服から白のワイシャツになる。スカートは夏物だが色は紺色のままである。
6月2日の新聞に、衣替えの写真が載っていた。
それがさくら女子高校の生徒であった。
問題はスカートであった。
膝から20センチほど上なのだ。他の高校生で有ればこれほど問題にはならないかもしれないが、エリート学校なのである。
卒業生から苦情が殺到した。急きょ服装検査が行われた。
規則では膝が隠れる程度と有る。
今の時代にこれを守ると間抜けのような格好になる。暗黙の了解として,膝上5センチは認めていた。
検査をしてみると違反者は少ない。ほとんどの生徒がベルトの所を丸めてスカート丈を短くしているのだ。
スカートを短く切ってしまった生徒は明らかに違反なのだが
「急に身長が伸びた見たい」
等といい訳も上手い。
10名の生徒が短すぎるのでスカートを換えてくるようにと注意した。
3日の猶予を与えた。
所が3名の生徒は約束を守らず
「スカートを買うお金が無いんです」
と言って来た。
山崎は生徒の家庭を調べた。母子家庭でもなく、授業料免除でもない。
生徒指導部長の井上にそのことを報告した。
「停学にしますか?」
「教頭に報告して考えよう」
井上先生はそう言った。
結局家庭訪問して親を説得することになった。
親は何も知らなかっただけの話であった。
作品名:さくら女子高校 作家名:吉葉ひろし