小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
かいかた・まさし
かいかた・まさし
novelistID. 37654
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

海人の宝

INDEX|29ページ/29ページ|

前のページ
 

 龍司は、目を凝らしてみた。何と大きく美しい姿だ。体長は二メートルはある。これがジュゴンか、滅多に見られないという生き物。もう海兵隊は、この海には来ない。静かで安全になり、堂々と姿を現せるようになったということか。
 それは、まるで龍司とセーラに海を守ってくれたお礼をしているかのような現れ方だった。
 龍司は思った。そうだ、俺たちの海を守ったんだ。ジュゴンの住処であるこの美しい海を守ったんだ。
 守るべきものを守ったのだ。これこそ、真の海人(ウミンチュウ)のなすべきことなのだ。


作品名:海人の宝 作家名:かいかた・まさし