「セックスアンドザシックスティーズ」 第十四話
八月に入って蒸し暑い日が続いていたが美紗子は典子とのホテル泊まりを楽しみにやって来た。これが二度目になる。
毎月会おうと初めに話していたが美紗子の体調が悪くなった事があって今日が一月間を空けた再会となっていた。
名古屋駅で待ち合わせをしていた典子は時計台の下で美紗子を見つけて駆け寄っていった。
「おはよう!大丈夫だったの?身体の方は」
「おはよう、典子さん、大丈夫よ。心配かけてゴメンなさいね」
「ううん、気にしないで。また会えたんだから。今日はね恵子さんと映子さんも呼んだのよ。あなたに知らせようと思ったんだけど、そのことで体調が優れなくても無理して来ることが心配だったから言わなかったの」
「ほんとう?嬉しいわ・・・ありがとう。優しいのね典子さんって・・・」
「まあね。口と顔は・・・悪いけど」
「まあ!冗談を」
「冗談よ、ハハハ・・・」
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第十四話 作家名:てっしゅう