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野琴 海生奈
野琴 海生奈
novelistID. 233
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~双晶麗月~ 【その5】完

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「僕が消えたら……このフヴェルの水に、以前渡した黒い羽根を浸けて下さい」
「なっ…!消えるってどういうことだよ!私を護るって言ってくれただろ?あれは嘘だったのか!」
 問い詰める私の目の前で、ミシェルは悲しそうな顔をした。
「僕は…もうタイムリミットがありません。だからあなたを護ることは…」
「タイムリミットって何なんだよ!関係ないだろそんなもの!」
「僕は……[兵器]でした。でも[兵器]ではない自分になるために、アースガルズに戻り、最後のやるべきことをやらなければいけません」
「ここじゃできないのかよ!」
「アースガルズじゃなければ……」
「できないなんて言うなよ!ずっとそばにいろよ!ずっと私を起こしてくれよ!ご飯も毎日作ってくれよ!」
 私がそう言うと、ミシェルはそっと私の手を取り、体を引き寄せた。
 優しく私を抱きしめた腕からは、ミシェルの顔がすぐ近くに見える。
《大丈夫、心配しないで…》
 ミシェルは私の耳元でそっと囁(ささや)く。

「大丈夫なんかじゃない!私は…!」
 そう言って私は、ミシェルを強く抱きしめ返す。

「ミシェ!オマエが消えたら…今までにないくらい泣いて泣いて…!オマエが戻ってくるまでずっと!オマエが嫌いな涙だらだら流して!いいのかよ!それでもいいのかよ!」

 その問いに、ミシェルはゆっくりと、優しい口調で答えた。
「咲夜は本当に泣きむしですね。僕は女の涙は嫌いと言っているでしょう?」
「そんなの偏見だ!じゃあ、男だったらいいのかよ!私が男だったらいいのかよ!」
「男……ですか?」
「そうだよ!男だよ![俺]になってやる!」
「ふふ…咲夜は女の子、いくら男のマネしてしゃべったって、男になんてなれませんよ。でも咲夜は咲夜。そのままのあなたでいい。ずっとずっとそのままで…」
 私は驚いてがばっと顔を上げた。
 ミシェルはとても優しい顔をしていた。

「……オマエだって泣く時あるだろ?泣いたことあるんだろ?」
「僕は……泣けなくなりました。涙腺が消えたのかもしれませんね?」
「消えるわけないだろ!男だって泣くだろ!」
「僕は泣かない男ですよ?」
 そう言ってミシェルはにっこり笑う。
「嘘つくなよ!私は嘘つきは嫌いだ!」
「う?ん…そうですねぇ…もし僕が一度だけ泣いたとするなら……」
「……?」

 ミシェルは力強く、私を抱きしめる。