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なにサマ?オレ様☆ 司佐さまッ!

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 挑発する貴一に、昭人が動く。だが、司佐はそれを制止した。
「土下座なんか、いくらでもやってやるよ」
 そう言って、司佐はゆっくりと床に膝をつき始めた。
「司佐!」
「司佐様!」
 昭人とコトハは、叫ぶようにそう言った。
「ストップ」
 だが、それを止めたのは、他でもなく貴一である。
「ごめん、司佐。どれほどの気持ちなのかと試すことをした。大人げなかったな」
 貴一は司佐に手を差し伸べ、司佐はそれを受け入れて立ち上がった。
「おまえが大人げないのなんて、生まれる前から知ってるよ」
「ハハ。そっか。でも、ここでおまえを本当に土下座なんかさせたら、じいちゃんが黙っちゃいない上に、おまえも本格的に僕を潰すだろうなって考えたらゾッとした。結局僕とおまえは、立場が同じようでまったく違うんだから」
「貴一……」
「それに、コトハちゃんにそんな顔させちゃ、僕も男として終わりだよな」
 泣いているコトハの頬を、貴一が触れる。
「ごめんね。コトハのご主人様いじめて……でも、僕のこと嫌いにならないで?」
 そう言う貴一を、司佐の手が遮った。
「俺の彼女に触んな」
 ムキになっている司佐に、貴一は笑う。
「司佐。おまえ、変わったな。それもコトハのおかげか」
「言ってろよ」
「……コトハ。僕、司佐に宣戦布告していい?」
「え?」
 意味が分からず、コトハは首を傾げる。
 貴一は司佐の肩に肘を掛けると、司佐を見つめた。
「僕、本気でコトハのこと、好きになったみたい」
 ニヤリと笑う貴一に、司佐は口を曲げる。
「ちょっと待った!」
 そこに入って来たのは、傍観者で見ていた藤二である。
「藤二?」
「僕も混ぜてよ。僕もコトハが好きだ」
 一同は固まった。
「はっ……はあぁぁぁいぃぃぃぃぃ?!」
 静かな屋敷に、司佐の声が響く。そして、夜は更けていった――。