「レイコの青春」 7~9
ここで言う、認可外保育施設(にんかがいほいくしせつ)とは、
児童福祉法で規定されている、保育所には該当しない
保育施設のことを指しています。
認可外保育所や認可外保育施設と呼ばれ、設置には、
児童福祉法第59条の2による届出が必要とされる施設のことを指しています。
一般的には、無認可保育所などとも呼ばれています。
ベビーホテルや駅型の保育所、
駅前保育所等のいわゆる無認可保育所などの他、
その他の法令や通知で規定された事業所内の保育所や、
病院内での保育所、市町村が山間部等に設置したへき地保育所、
季節保育所なども、こうした無認可保育所という分類に含まれます。
雑居ビルの2部屋を利用した、無認可保育園「なでしこ」では、
乳幼児(生後8週以上)が4名、ゼロ歳児が6名、
1歳児以上が5名と言う規模で、清子を園長にその運営が始まりました。
しかし特徴的なのが、なんといってもその預かる保育の時間帯です。
「水商売専用」と揶揄された通り
大半の園児たちが、夕方から深夜にかけて預けられました。
さすがに、管轄する市の社会福祉課でも、この偏り過ぎた運営には、
さすがに難色を示します。
何度かの交渉の末、「昼夜を通した保育体制も確立にする」と
いうことになり、昼間の園児も受け入れるという条件付きのもとで、
公費の援助も始まりました。
園長以下、二人の保母さんと、「育児ママ」と呼ばれた
お母さんたちが、交代で労務提供をしながら、手探り状態で
運営ははじまりました
作品名:「レイコの青春」 7~9 作家名:落合順平