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てっしゅう
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「セックスアンドザシックスティーズ」第十話

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702号室の扉が開いた。

「待っていました。どうぞ・・・」
「お邪魔します・・・あら、シングルのお部屋じゃないんですね?」
「ええ、気になりますか?」
「なんとなくですが、どうしてかなとは思います」
「何飲まれます?ビールかウィスキーしかありませんけど」
「水割りでお願いします」
「じゃあ掛けて待っていてください」
恵子は荷物を横において椅子に腰掛けて外の景色を見ていた。

「この時間でも東京の街は電気がいっぱいで綺麗ですね」
「そう?大阪も同じじゃないんですか?」
「そうかもしれませんが、こんな高いところから夜に見たことがないので良く解りません」
「なるほど、そういうわけですか。確かにそうですね。ハイ!出来ましたよ。では二人の夜に乾杯しましょう!」

グラスがカチン!といい響きを立てて部屋中にこだました。