「レイコの青春」 4~6
(続)アイラブ桐生・「レイコの青春」(6)
「なでしこ」の誕生(6)母・清子の想い出
時間が少し戻ります。
幸子の母、提橋(さげはし)清子が、
なでしこ保育園を立ち上げるまでのいきさつについて
少しまとめたいと思います。
清子は戦前から教員として、
地元の小学校で、教育の仕事にかかわってきました。
厳しかった軍国主義統制からようやく解放をされ、戦後の民主主義教育へ
急転換したことに、たいへんな戸惑いを覚えながらも、
ひきつづき教壇に立ち続けました。
そして昭和24年になってから、
降ってわいたような遅めの結婚と妊娠をきっかけに、惜しまれながらも
退職をし、主婦業へと転身をしました。
作品名:「レイコの青春」 4~6 作家名:落合順平