【無幻真天楼 第十三回】ふわふわり
「えーぃっきゅしゅッ!!!!;」
「…京助かかったっちゃ;」
「スマン; ってもさー俺だって好きでひ…ふっきしょぉいッ!!!!;」
夏の空気に漂っている白くふわふわの綿毛
「招いてもいねぇのに俺の鼻にかってにあがりこ…ひ…ひぇっきしッ!!!;」
その綿毛が鼻の中に勝手にお邪魔してしまったらしい京助が豪快にかつやかましくくしゃみを連発していた
「にしても…すごいっちゃね綿毛…」
風に乗ってふわふわと浮かぶ綿毛が緊那羅の髪にもくっついた
「おまたせー」
ガサガサと紙袋を振って悠助と慧喜が【柳川】と書かれた表札の門から出てきた
「本当いいん? こんなにもらってさー」
京助が門に近づいて家の中に声をかけると出てきた一人の女性
「もう着ないからいいの」
「お菓子もらったー」
大きな紙袋とは別に小ぶりの袋を持った悠助が嬉しそうに京助にソレを見せた
「ご近所は助け合わないと」
髪をアップにしたその女性が悠助の頭を撫でると緊那羅がチラリと慧喜を見た
しかしいつものアレ…【悠助に触るな!!】的怒鳴りがないのに緊那羅が首をかしげる
「かすみねーちゃんありがとー!! よかったね慧喜ー」
「あ…うん」
悠助が慧喜を見上げ言うと慧喜が満面の笑みを返す
ソレを見た緊那羅がまた首をかしげ
「…気のせい…?」
ぼそっとつぶやいた
「…京助かかったっちゃ;」
「スマン; ってもさー俺だって好きでひ…ふっきしょぉいッ!!!!;」
夏の空気に漂っている白くふわふわの綿毛
「招いてもいねぇのに俺の鼻にかってにあがりこ…ひ…ひぇっきしッ!!!;」
その綿毛が鼻の中に勝手にお邪魔してしまったらしい京助が豪快にかつやかましくくしゃみを連発していた
「にしても…すごいっちゃね綿毛…」
風に乗ってふわふわと浮かぶ綿毛が緊那羅の髪にもくっついた
「おまたせー」
ガサガサと紙袋を振って悠助と慧喜が【柳川】と書かれた表札の門から出てきた
「本当いいん? こんなにもらってさー」
京助が門に近づいて家の中に声をかけると出てきた一人の女性
「もう着ないからいいの」
「お菓子もらったー」
大きな紙袋とは別に小ぶりの袋を持った悠助が嬉しそうに京助にソレを見せた
「ご近所は助け合わないと」
髪をアップにしたその女性が悠助の頭を撫でると緊那羅がチラリと慧喜を見た
しかしいつものアレ…【悠助に触るな!!】的怒鳴りがないのに緊那羅が首をかしげる
「かすみねーちゃんありがとー!! よかったね慧喜ー」
「あ…うん」
悠助が慧喜を見上げ言うと慧喜が満面の笑みを返す
ソレを見た緊那羅がまた首をかしげ
「…気のせい…?」
ぼそっとつぶやいた
作品名:【無幻真天楼 第十三回】ふわふわり 作家名:島原あゆむ