「セックスアンドザシックスティーズ」 第九話
「お待たせしました」そう言って恵子は先に座っていた典子たちの傍に腰掛けた。
「今夜は泊まりだし、酔って潰れても構わないわよね?」典子はニヤニヤしながら恵子と美紗子を見た。
「ええ?そこまでになったら置いて帰るわよ。部屋で暴れられたら困るもの」恵子がそう答えると、すかさず美紗子も「そうそう」と頷いた。
「あんたたち冷たいのね!それでも友達なの?」
「1人だけそんな風になってしまうなんてダメよ。今日はゆっくり話して楽しむんだから。約束守れなかったら本当に置いて帰るからね」
恵子は強い口調でそういった。
「解ったわ・・・そこまで飲まないから」渋々承知した典子は手を上げてボーイを呼んだ。
しばらくして酔いが少し回ったところで恵子がエレベーター前で話しかけられたことを告白した。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第九話 作家名:てっしゅう