ゴルフは喜劇か悲劇、それともミステリー?
(1) ロストボール
不思議ですよね、1ラウンドを4人で回ってると必ずボールがなくなる。
それもフェアウェー近くに転がって行った球が・・・見付からないんですよね。
そして口をついて出てくる言葉は、必ず
「絶対にあるハズだよ・・・だけど、おかしいなあ」
4人で探してみても見付からない。
これって一体何なんでしょうね。
絶対にあるはずのボールがない。
ボールが神隠しにあったような。
そのくせコースを折り返して戻って来た時に、ポロッとそのボールが見付かったりして。
これって絶対に、
遊ばれてますよ・・・コースに棲み着く魔物に。
気に入られてないんですよ、
下手なくせして、イッチョマエにゴルフなんてやるものですから。
だから、隠しよるんすよ、魔物が。
この魔物に対抗するためには、呪文が必要。
それは魔物にも打ち勝つ強いプレーヤーの名前を五度連呼すること。
例えば、
タイガーウッズ、タイガーウッズ、タイガーウッズ、タイガーウッズ、タイガーウッズ
しかし、このタイガーウッズって・・・最近ちょっとね、
効き目がないんですよね・・・あの不倫騒動以降。
だがやっぱり、神がかり的な何かが必要。
そう、朝起きて、水を被り、身を清め、戦いの場へと出る。
そして、風を感じ、鳥の声に耳を傾け、陽の光と同体化させ、
この一球に入魂!
まさに自然を感じ、自然体での一振り。
それはまるで宮本武蔵のごとく。
だけどやっぱり起こるんですよ。
絶対にあるはずのボールがない。
一応それは・・・ロストボールと呼ばれてますが。
ゴルフ教訓
「あるはずのボールは、必ず見付からない」
作品名:ゴルフは喜劇か悲劇、それともミステリー? 作家名:鮎風 遊